水産会社「高橋水産」（延岡市土々呂町、TEL 0982-37-0626）が1月、小エビを使った新商品「レンジでチン」の販売を始めた。

レンジで温めるとエビの香りが漂う「レンジでチン 小エビ」

　高橋建生さん、留美子さん夫妻が運営する同社では、主に前浜で水揚げされた海産物を使った加工品を生産している。エビを栄養価の高い殻付きのまま、手軽に食べてもらおうと開発した新商品「レンジでチン」は、小エビをしょうゆ、砂糖などで味付け、調理し、15～20秒ほどレンジで温めて食べる物。

　留美子さんは「エビの殻にはキチン・キトサンという成分が豊富に含まれていて、殻を捨てるのはもったいないと思っていた。レンジで温めるだけで食べられるので、手軽に味わってほしい」と笑顔を見せる。

　髙橋社長は「子どもが食べてくれないと消費が伸びていかないとの思いで商品を開発している」と話す。「子どもたちの魚への興味がいい方向に変わってきているように思う。うちに見学に来た子どもたちの中で、20年ほど前は魚臭いなどと言って鼻をつまんだりしている子もいたが、今はそんなことはなく、魚をさばくことにも興味があるようで、包丁を持って『やりたい』と言ってくれるようになった」とも。

　価格は1袋15グラム入り162円。同社売店のほか、延岡市内のスーパーなどで販売する。