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日向の就労支援カフェ「福丸縁」が10周年 「働くための力を付ける場」を提供

「俺のカレー」も人気の一品(写真はとんかつトッピング)

「俺のカレー」も人気の一品(写真はとんかつトッピング)

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 日向の就労継続支援B型事業所「福丸縁」(日向市日知屋、TEL: 0982-57-3637)が今月、10周年を迎えた。

フォンダンショコラは注文が入ってから焼き上げる

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 一般企業への就職が困難な人に対して、就労訓練を行う場所を提供する同事業所。併設するカフェでは接客、配膳、レジ打ちなどを、福丸縁に通う利用者が担当する。コロナ禍では感染防止対策として各テーブルにアクリル板を設置し、テーブル、椅子のアルコール消毒や来客の検温、連絡先の確認などの業務もこなす。

 3年前に入社し、調理を担当する丸藤厳さんは「お客さまに何度も足を運んでもらいたいので、毎日、創意工夫してメニューを考えている」と話し、カフェのメニューを充実させてきた。創業時からの看板メニューで、地元の細島港で捕れる新鮮な魚のすり身をバンズに挟んだ「はたうらバーガー」(500円)をはじめ、日替わりの「ふくちゃんランチ」(700円)、「肉厚三元豚のロースとんかつ」(1,200円)、「生姜焼き定食」(800円)のほかに最近では「俺のカレー」(800円)も人気で、とんかつや目玉焼きを別料金でトッピングすることができる。

 スイーツメニューの充実も図る。「シェフ特製チーズタルト」(300円)は、タルト生地から手作りし、甘さが控えめなのが特徴で、前日までの予約で1ホール(2,000円)での注文も受け付ける。温かいデザートの「フォンダンショコラ」(300円)は注文が入ってから焼き上げるため、提供時には熱いチョコレートソースが中からあふれ出るようになっており、女性客のリピーターが多いという。

 店内の物販コーナーでは、「ジェリーズポップコーン」やオリジナルのドレッシングも販売する。ドレッシングは「野菜嫌いの人でも、野菜がおいしく食べられるように」と同カフェが商品開発し、ポテトサラダの隠し味やとんかつソースに混ぜるなど、メニューでも使う。

 今後はカフェスペースをはじめ、事業所全体を除菌・抗菌する次世代光触媒コーティングを施す予定。

 福丸縁の施設長・福丸順子さんは「ここは社会で生きにくさを感じている人たちが働くための力を付ける場所。創業時から、誰よりも明るく楽しくをモットーに皆で働いてきた。これからもそうありたい」と話す。

 営業時間は、カフェ=11時~14時、物販=10時~15時。日曜・月曜定休(4月からは祝日も休み)。

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